災害心理研究所 The Center for Psychological Studies of Disaster

福島の母たち・若者たちの心からの声を発信するプロジェクト

私は中国の出身です

ペンネーム K. T.
原発事故当時に居住していた市町村 中国
避難について 避難していません
家族構成 両親、子
年齢 20歳代


 私は中国の出身です。局外者の角度から感想を述べます。

 原発事故が私に直接に影響されていなかったが、それを通して、風評被害の酷さがわかりました。その時に中国でなにが発生したかというと、食塩を爆買い事件と反日雰囲気上がりでした。ないと信じるよりあると信じる方が良いことを原則とした年寄りたちは、出所不明の文章を読んで、食塩が放射線を予防できることを信じてしまいました。そして、食塩を大量購入して、短時間の社会食塩不足という結果を招いました。結局、食塩を買えない人は怒りの発散する対象を福島にしました。その文章を書いた人がぼったくりするためとしても、人の目を引くためとしても、法律的禁止できません。しかし我々は、真偽と正否を分別できる「鋭い目」を持つようになると、発生するはずがない不便なことや当地への誹謗中傷を減らせる。

 他には、出所不明の怪しい動物のグラフを使った文章がありました。それに基づいて、原発事故の当地に放射線に影響されて変異した動物がいるという噂が流れ始めました。どんどん、「日本は世界の環境を破壊している」や「日本は人間の敵だ」という言論が盛り上がって、元々無関心の人たちも流行りに乗っかって日本を批判し始めました。さらに、ネットから拾った太平洋プレートにおける津波の高さの分布のグラフを放射線の濃度のグラフふりをして中国のBBSにアップロードした人もいました。

 2011年当時、私はまだ中学生でしたが、真偽を判断できないことを信じていけないことを知っています。真相をみつけなくても、噂を信じている人たちに正しく理解させなくても、私ができることがある。それは「噂を伝播しない」、「尾ひれを付けない」でした。

 原発事故が発生してから9年が経ったとしても、福島は禁断なところだと多くの中国人に思われます。望まない自然災害による発生した原発事故は、福島県民の不幸だけではなく、この地球に住んでいるすべての人間の不幸です。それ以上傷害を加えることをやめてほしいです。

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